DOUJIN PUBLISHING COMPASS / REFERENCE DESK紙・インク・製本

制作ガイド

同人誌のページ数の決め方

同人誌の本文ページ、章扉・目次・奥付などの内部ページ、表紙、印刷所のページ数条件を混同せずに整理する実用ガイドです。

ページ数を決める順番

ページ数は、最後に一度だけ
足すものではない。

本文の量、本の構成、印刷所の条件を順に分けて確認すると、表紙や空白ページで最後に帳尻を合わせる必要が減ります。まず「何を数えているか」を固定し、実際のレイアウトと入稿条件へつなげます。

01 / 原稿

本文ページを置く

小説なら字数と版面、漫画・画集なら実際の原稿構成を使い、本文だけのページ数を置きます。

小説本文を試算する →
02 / 構成

付帯ページを足す

章扉、扉、目次、奥付、白紙を、役割ごとに本文とは別に加えます。表紙4ページも別扱いです。

内部ページを組み立てる →
03 / 条件

印刷条件と照合する

最小・最大ページ数、単位、綴じ方、表紙の扱いを、候補の印刷所における現在の条件で確認します。

判型も確認する →
BREAKDOWN

最初に分ける四つの範囲

同じ「ページ数」でも、制作中の数字と印刷所が受け付ける数字は一致しないことがあります。

  1. 01

    本文ページ

    作品そのものを配置したページです。小説は版面を仮置きして試算し、漫画・画集は見開きや単ページの構成を先に置きます。

  2. 02

    構成ページ

    目次、章扉、前書き、後書き、奥付など、本文以外で必要なページを役割ごとに記録します。

  3. 03

    調整ページ

    見開きの左右、ノンブル、白紙、章の始まりなどを確認し、必要な調整を理由付きで加えます。数字合わせだけで増減させません。

  4. 04

    表紙と発注範囲

    表紙4ページを内部ページに混ぜず、表紙データの扱いと、印刷所が表示するページ数の範囲を現在の案内で照合します。

混ぜない三つの数字

本文ページ
作品本文のページ。本文量を確認するための数字。
内部ページ
本文に章扉、目次、奥付、必要な白紙などを加えた数字。
表紙込みの合計
内部ページに表紙を足した数字。どの範囲を印刷所が数えるかは条件を確認します。
SCENARIO

例:小説本の構成を一度だけ組む

次の数字は考え方を示す例です。最終的な可否は、実レイアウトと対象印刷所の条件で確認します。

項目ページ
本文48
目次・前書き2
章扉4
奥付・調整2
内部ページ56

ページ単位に合わせる必要がある場合も、先に構成を記録してから調整します。調整後の理由を残しておくと、本文の増減や再入稿時に確認しやすくなります。

BINDING CHECK

装丁によって確認点が変わる

綴じ方の名称だけでページ数を決めず、対象印刷所の受付単位・最小値・最大値を確認します。

無線綴じ

背幅、ノド側の余白、本文ページの範囲を確認します。ページ数が変わると表紙展開や背幅の検討も変わるため、判型比較と一緒に候補を残します。

中綴じ・平綴じ

ページのまとまり、見開き、綴じ位置を確認します。ページ単位や対応範囲は印刷所ごとに異なるため、本文ページ数計算の結果をそのまま発注値とは扱いません。

COMMON MISTAKES

ページ数で起きやすい三つの取り違え

表紙を本文に足す

表紙4ページを内部ページへ混ぜると、本文の構成と発注時の範囲が分からなくなります。

字数だけで確定する

文字サイズ、行間、章扉、ルビで実ページは変わります。版面の読み試しを先に行います。

単位に先に合わせる

先に切り上げると、どの調整が必要だったか追えません。構成表を残してから条件へ照合します。

FINAL CHECK

入稿前に残すチェックリスト

数字だけでなく、数字の根拠と確認先を一緒に残します。

  • 01本文・構成・調整・表紙を別の行で記録した。
  • 02目次、章扉、奥付、白紙の位置を実レイアウトで確認した。
  • 03小説の見込みページは、文字数・ページ数計算と実ページを分けて扱った。
  • 04内部ページの合計を本文ページ数計算で再確認した。
  • 05対象印刷所の綴じ方、受付単位、最小・最大ページ数、表紙の扱いを現在の公式案内で確認した。